自分の体を注意深く観察しよう

楽器の練習では、自分の体の状態を注意深く観察することも上達するためには必要なことです。

楽器を演奏してうまくいかない場所というのは、演奏出来ている場所に比べてほんの少し体の状態が変わっていることが多いです。

それは注意深く観察していないと、自分では気が付けない程度の本当に些細な変化です。

ですが、その些細な変化が、自分の楽器演奏に大きく影響をしてきます。

注意するポイントは、楽器によって異なります。

ですが、大事なことは、自分の筋肉がどのように反応しているのか、それを見ることが重要になります。

変化としては、どこかの筋肉が不要な緊張をすることがパターンとしては多いです。

特に苦手なところでは、自分が意識していなくても、苦手意識のせいで体の筋肉が無意識に反応して緊張してしまう、ということがかなりよくあります。

そのため、意識をして自分の筋肉が不要な緊張をひき起こしていないか、確認していくことが重要になります。

そのためには、曲の練習ではなく、それほど無理なくできる基礎練習の中で行うことが必要になります。

管楽器の場合では、指を動かすことのないロングトーン、指を意識するのであればテンポをゆっくりにした音階練習、そういったところで意識をしていくことが重要です。

曲での練習は、曲を演奏することに意識がいき過ぎてしまうので、あまりおすすめができません。

まずは、自分の状態を意識しやすい基礎練習の中で、自分の体がどのように反応しているのかを確認しながら練習を行っていくようにしましょう。

楽器練習時は頭の中を静かにする

楽器が上達するためには、自分のマイナス面にも目を当てないといけないこともあります。

それは、演奏する時の技術面もそうですが、自分のメンタル面、もっと言うと「演奏している時に考えていること」を常に意識しておくことが必要になります。

楽器を演奏している、練習している時に、自分がどんなことを考えているのか、気にしたことはあまりないと思います。

でも、自分の頭の中でどんなことを考えているのかを観察してみることは、楽器が上達していく上でとても重要なポイントになります。

考えていることを観察していると、割とマイナス面のことを考えていることが多いのに気が付きます。

出来ないところを気にしていたり、出来ない理由を考えていたり。

そういったことを頭の中で無意識に考えてしまっているんですね。

その状態というのは、頭が緊張してしまっているので、体にも不要な力が入ってしまいがちです。

そうすると、楽器の上達のペースが遅くなったり、出来ていたことが出来なくなったりと、マイナス面が目立つようになってきます。

楽器の練習の時に必要なことは、あまり言葉で考えないことです。

楽器の練習をしている時は、もっと体の感覚に意識を向けることが必要になります。

頭の中で言葉で色々と考えてしまっている時は、うまく集中が出来ていない時にそうなります。

特に、自分が苦手なところほど、頭の中で余計なことを考えてしまうことが多いです。

でも、楽器の練習で必要なことは、今自分がやっていることに集中することです。

そのためには、「言葉」というものが不要になってきます。

楽器の練習の時は、出来るだけ頭の中を静かにして、自分の感覚に集中をする。

それを意識しながら練習をしていくことが、練習の中ではとても重要になってくると思います。

楽器練習はイメージが大事

楽器の練習では、イメージを大切にすることが上達の近道になります。

イメージは、音色だったり、姿勢だったり、演奏スタイルだったりと様々です。

イメージをすることで、徐々に自分の演奏したい状態に自分が変化していくことができます。

これは、地図を持って出かけるのと似ています。

旅に出て地図を持っていないと、自分が今どこにいて、どこに向かえばいいのか分かりません。

それが分からないということは、今の場所からうまく動けなくなってしまいます。

楽器の練習も同じで、イメージがないとどんな音色にしていいのか分かりません。

そうなると、楽器を練習していても自分の奏法をどう変えていいのかが分からないので、練習の質がかなり低下してしまいます。

ですが、自分が出したい音色のイメージがあると、そのためにはどんなことを意識すればいいのか、どんな練習をすればいいのかが分かってきます。

そこが分かってこれば、あとは練習を続けていくことで徐々に自分がイメージしている音色に近づいていくことができます。

まずは、自分がどんな音でどんな演奏をしたいのか、具体的にイメージをしてみましょう。

そして、そこに向かっていくためには、今どんな練習をして、どんなことを意識すればいいのかを考えていきます。

そうすることで、練習の質も上がり、結果的に自分のイメージしている演奏スタイルに近づいていくことが出来るようになります。

大事なことは、自分が演奏したい音色などを具体的にイメージすること。

まずは、そこから始めていくようにしましょう。

「楽器が弾けるようになりたい」という気持ちも大切

楽器が上達していくために必要なことには、どんなことがあるでしょうか。

もちろん、練習をたくさんやって感覚を掴んでいく、ということはとても大切な要素です。

楽器の演奏というのは、「慣れ」も必要になるので、そこは外せないでしょう。

ですが、それ以上に大切なものがあります。

それは、「楽器が弾けるようになりたい」という気持ちです。

これは「そんなのは当たり前でしょう」という声が聴こえてきそうですが、でもとても重要なことです。

努力をしたり頑張ったりするには、それなりの方向性が必要になります。

楽器の練習をするにしても、「やらないと怒られるから」というマイナスの考え方で練習している人と「楽しいかr練習をやりたい」という人とでは、上達のスピードが格段に変わってきます。

どちらかというと、習い事としてやっている人に前者が多いように思います。

でも、大事なことは、今自分はその楽器が好きで練習をしたいからしている、という気持ちを忘れないようにすることです。

今マイナスの気持ちで練習をしているとしても、最初はその楽器をやりたくて始めているはずです。

ピアノなら「ピアノを弾いてみたかった」、バイオリンなら「バイオリンを弾いてみたかった」という、憧れのようなプラスの気持ちがスタートになっているはずです。

それをしっかりと意識をしながら練習をしていくことが、楽器の上達には欠かせない部分になっています。

それに、前向きに楽器の練習に取り組むことは、演奏中の体の状態にも影響を与えてくれます。

前向きな気持ちで練習に取り組むと、体の緊張は入りにくくなります。

そのため、ほどよく脱力した状態で練習に取り組むことが可能になります。

ピアノでも、バイオリンでも、楽器の練習にはほどよい脱力というのが不可欠です。

前向きな気持ちは、それを使えるようにするのにとても重要な役割をしてくれます。

せっかく、好きな気持ちで楽器を始めているはずです。

その気持ちを大切にしながら、楽器の練習に取り組んでいきましょう。

楽器演奏時に姿勢をチェックする

楽器の練習でうまくいかない時は、自分の姿勢をチェックしてみるのも1つの方法です。

ピアノやフルートなど、楽器の演奏ではどのような姿勢で演奏しているのかというのも、とても重要な要素の1つです。

姿勢というのは、自分の体の緊張にもつながっていくので、どのような姿勢で楽器を演奏するのかは、そのまま演奏に直結していきます。

例えば、楽器を演奏している時に、楽譜を見ようとします。

そうすると、自然に頭は体よりも前に移動を始めます。

でも、頭というのは、数キログラムという重さがあります。

その重さのものが、体の中心よりも前に出てしまえば、その頭の重さをささえようとして首周りの筋肉が緊張をします。

そして、その緊張は、肩や腕など、上半身全体に波及していきます。

こうなると、音色は硬くなり、指はうまく動かなくなってしまいます。

ですが、原因は楽譜を見ようとして頭が少し前に出ただけです。

それだけで、演奏の状態というのは変わってしまいます。

でも、ほんの少しの状態で楽器の演奏が変わるということは、調子を良くするのもほんの少し姿勢を変えるだけで可能ということになります。

頭の位置、楽器を持つときの指の形、構えた時の肩の位置など、ほんの少しのことで音色が良くなったり、指がスムーズに動くようになったりします。

自分にとっては大したことではなくても、楽器演奏にとっては大きなことということもかなり多いです。

まずは、自分が楽器を演奏している時の姿勢がどうなっているのか、そこからチェックをしていくようにしましょう。

原因を見つけることが非常に大切

楽器の練習の効果を上げるためには、出来ていない部分の原因を見つけることが非常に大切です。

どんなことでもそうですが、原因を見つけてしまえば解決方法が分かってきます。

ですが、原因が分からないままで練習を続けてしまうと、解決方法が分かっていないので練習をした分だけ余計な癖が身についてしまうことが多いです。

だから、練習を効果的に行うためには、自分の出来ていない部分の原因を見つけることが非常に大切になってきます。

やり方としては、まずは出来ない部分を具体的に書き出すようにします。

この時に大切なことは、できるだけ具体的に書き出すことです。

例えば、ピアノを練習していて右手の親指だけが強くなってしまうとします。

その時に、ただ「親指の音だけ大きくなる」というのでは、どうやって練習をしたらいいのかが分からなくなってしまいます。

もっと具体的に、「親指単体で弾くときに強くなるのか」「他の指から弾く時に強くなるのか」「フレーズの最後が親指で終わる時に強くなるのか」など、出来るだけ詳しい状況を見つけていきましょう。

そうすることで、単純に親指を押す力が強いのか、それとも他の指からの流れで強くなってしまうのかが分かってきます。

ここが分かってこれば、あとはその部分だけを取り出して練習をするようにしていくことで、徐々に出来なかった部分が出来るようになっていきます。

原因を探すためには、まず自分がどの部分で出来なくなっているのか、具体的に探すことが必要になります。

そのためにも、自分の演奏している時の体の状態に、しっかりと意識を向けていくようにしていきましょう。

目標設定の方法も上達のスピードを決める要因

楽器の練習では、目標設定の方法も上達のスピードを決める要因になります。

目標設定はどの分野でも重要な要素ですが、もちろん楽器の練習にとっても非常に重要な要素になります。

ただ、楽器の上達の妨げになっているのも、この「目標設定」のことが多いです。

目標設定をしているのにうまくいかない、上達できない人の共通点は、「決めた目標が高すぎる」ことではないでしょうか。

子供の頃から「目標は出来るだけ高く持て」と教わってくるので、楽器の練習の時にも目標を高く持ちすぎてしまいます。

そうすると、いくら練習をしても自分の決めた目標に到達することができないため、練習をするごとに自信を失っていきます。

設定する目標は、もちろん高くてもいいとは思います。

ですが、今の自分にとって高すぎる目標1つだけでは、いくら練習をしても達成できないので、自信を失う原因になりやすいです。

大事なことは、今の自分でも達成出来る目標も一緒に設定することです。

例えばピアノの練習であれば、「まずは右手だけ弾けるようにしよう」「今日は最初の4小節だけ弾けるようにしよう」など、今の自分が少し頑張れば達成出来る目標に設定することが大切です。

すると、少し練習をすれば目標を達成できるため、自分の自信につながっていきます。

先ほども書いた通り、目標設定が高いのは問題がありません。

ただ、今の自分が少し頑張ったら達成できる、そのくらいの小さな目標も必ず作るようにしておきましょう。

 

楽器の練習では「小さな違いを意識する」こと

楽器の練習では、「小さな違いを意識する」ことが上達の近道になります。

楽器を始めて間もない初心者の頃であれば、小さなことは気にする必要はありません。

でも、徐々に上達してくると、上達のスピードは鈍化していきます。

理由は、しっかりとした技術が身についてくるからです。

そのため、上達すればするほど、今までの練習方法や感覚では上達するのが難しくなっていきます。

中級者以上が上達するためには、小さな違いを意識していくことが必要になってきます。

例えば、ほんの少しの姿勢の位置を意識する。

ほんの少しの指の動かし方を意識する。

など、今までと演奏方法を大きく変えるのではなく、「ほんの少し」変えてあげることが必要になります。

どこを変えていくのかは、自分の演奏している時の体の状態を意識していくことから始めましょう。

指の動きであれば、自分の指の中で動きが鈍い指はどの指なのか。

それは、通常鈍いのか、それとも特定の指の組み合わせの時に鈍いのかを観察していきます。

すると、自分の指の動きの癖を見つけることができます。

あとは、その部分を意識して練習をしていくことで、今よりもさらに上達していくことが出来るようになります。

まずは、自分の体の中で動きが鈍い部分、緊張している部分を探していきます。

そして、そこが見つかったら、重点的に意識をしながら練習をしていくようにしていきましょう。